2023年10月13日、10月17日に開催される国際Aマッチキリンチャレンジカップに2021年3月以来約2年半ぶりに召集されたヴィッセル神戸のGK前川黛也(まえかわだいや)選手。
残念ながら練習中の負傷によりサッカー日本代表の活動から離脱することになりましたが、今後も日本代表に呼ばれた際には、父である元日本代表GK前川和也氏と親子2代での代表戦出場という史上2組目の偉業が達成されるかどうか注目が集まるところです。
そんな、前川黛也選手の出身中学や高校、サッカー経歴やプロフィールが気になるサッカーファンも多いはずです。
前川黛也選手は、広島市立矢野中学校出身で、高校はサッカーの強豪校広島県立広島皆実高校出身です。
幼少期は広島で育ちましたが、父である前川和也氏の移籍に伴い、大分に引っ越しして、大分トリニータの下部組織でサッカーを始めました。
今は、GKとして活躍している前川黛也選手ですが、中学2年生までは、フィールドプレイヤーとしてプレイしていたことを知っているファンの方はすくないでしょう!
この記事では、前川黛也選手の出身中学や高校、このように詳しいサッカー経歴、プロフィールについてまとめていこうと思います。
今後も日本代表に呼ばれて、親子2代でのGK出場を目指す前川黛也選手に注目です!
- 前川黛也(まえかわだいや) 出身中学は?
- 前川黛也(まえかわだいや) 出身高校は?
- 前川黛也(まえかわだいや) サッカー経歴は?
前川黛也の出身中学
前川黛也(まえかわだいや)選手は、広島市立矢野中学校出身です。
幼少期を広島で育った前川黛也選手ですが、父である前川和也氏がサンフレッチェ広島から大分トリニータへ移籍したことに伴い、小学校生活の大半は大分県で育ちました。
父前川和也氏が現役引退後も大分トリニータのスタッフをしていたので、大分に住んでいましたが、前川黛也選手が小学校6年生の時に父前川和也氏がサンフレッチェ広島常石サッカースクールのコーチとGKクリニックコーチに就任したことを受けて地元広島に帰ってきました。
その後父前川和也氏は、広島県内でサッカーの仕事をしていたため、高校まで広島で過ごすことになります。
中学校は広島市立矢野中学校に通っていましたが、部活動でサッカーをやっていたわけではなく、サンフレッチェ広島jrユースでサッカーをしていました。
中学時代の大半をフィールドプレイヤーとして過ごしていた前川黛也選手は、試合に出場する機会が中々ありませんでした。
そのため、中学3年生の後半に当時180cmという高身長を活かすことを考え、父である前川和也氏と同じGKというポジションにつくことを決意しました。
前川黛也の出身高校
前川黛也(まえかわだいや)選手は、広島県内のサッカー強豪校広島県立広島皆実高校出身です。
中学まで、サンフレッチェ広島のjrユースに所属していましたが、GKとしてプレーする経験はほとんどなく、高校入学当初は父である前川和也氏や弟で現在東京都1部リーグで活躍する前川天良(まえかわたから)選手と共にGKの特訓をしてなんとか形になるレベルだったようです。
サッカー強豪校として知られる広島皆実高校の中で、キーパー転向から間もない前川黛也選手は、公式戦への出場は容易ではなく、3年生になった時も怪我の影響もあり、レギュラーを掴むことは出来ませんでした。
高校時代も目立った活躍が出来なかった前川黛也選手は、プロから声がかかることが無く、唯一誘いがあった関西大学に進学します。
前川黛也の経歴
ここでは、前川黛也(まえかわだいや)選手の詳しいサッカー経歴をまとめていこうと思います。
前川黛也選手がどのようにして、親子2代で日本代表のGKに選ばれるようになるまで成長していったのかみていきましょう。
幼少期~小学生時代
サンフレッチェ広島に所属していた前川和也氏の息子である前川黛也選手は、幼少期を広島で過ごしました。
父がサッカー選手という事もあり、自然とサッカーに触れ合える環境で育った前川黛也選手は5歳の時に、前川和也氏がサンフレッチェ広島から大分トリニータに移籍することに伴い、大分に引っ越します。
小学校に上がると、大分トリニータのサッカースクールで本格的にサッカーを始めます。
父である前川和也氏は大分トリニータで2シーズンプレーしたのちに現役引退しましたが、その後も大分トリニータのスタッフとして活動することになり、小学5年生まで大分トリニータのスクールから大分トリニータジュニアでサッカーを続けます。
小学6年生の時に前川和也氏がサンフレッチェ広島常石スクールのコーチとGKクリニックのコーチを兼任することになり、地元広島に戻ってきます。
地元である広島に戻ってきた前川黛也選手は、サンフレッチェ広島ジュニアで小学校生活最後の年をプレーします。
小学生時代の前川黛也選手はGKではなく、フィールドプレイヤーとしてプレーしており、FWやDFをやっていたそうです。
中学生時代
広島県にある広島市立矢野中学校に入学した前川黛也選手は、部活動には所属せず、サンフレッチェ広島ジュニアユースでサッカーを続けています。
中学2年生の時に身長が160cmから180cmに急激に伸びましたが、その恵まれた体格を生かすことが出来ず、中学校時代はレギュラーとして試合に出る事が少なかったようです。
そういった中、中学3年生の後半にフィールドプレイヤーとしての限界を感じた前川黛也選手は、父と同じGKというポジションに挑戦する覚悟を決めます。
そこからは、元日本代表GKである父の前川和也氏と弟で先にGKに挑戦していた東京都リーグ1部で活躍する前川天良(まえかわたから)選手と共にGKの特訓をし、高校入学時にはなんとかGKの形をとれるようになるまで成長します。
幼少期や小学校年代でしたらフィールドプレイヤーからGKへの転向は難しい物ではないですが、中学校年代のましてや3年生の後半からになると、選手としてのスタイルが確立されていたり、他のGK選手のレベルが高くなっていくこともあり、その時期でのGKへの転向は容易ではなく、相当な覚悟と努力をしたのだと思います。
高校生時代
中学校卒業後、広島県内にあるサッカー強豪校広島県立広島皆実高校に入学した前川黛也選手は、サッカー部に入部します。
中学校時代の特訓でGKとしての形は出来たものの、広島県内から有望な選手が集まる広島皆実高校はレベルが高く、公式戦に出場する機会は中々ありませんでした。
それでも練習にしっかりとついていき、驚異的なスピードで成長していった前川黛也選手は、高校3年生の時に徐々に公式戦に出られるようになっていきます。
ですが、怪我などの影響があり、レギュラーを掴むことは出来ず、唯一誘いがあった関西大学へと進学することを決めます。
GKを本格的に始めて3年で、大学から声がかかること自体が凄い事です!
大学生時代
関西大学に入学した前川黛也選手は、徐々に実力を伸ばしていき、大学2年生の時からレギュラーに定着します。
高校までGKとして実績が無かった前川黛也選手は、大学でやっと定位置を確保でき、ここから急成長していきます。
4年連続で全日本だ御額選抜に選ばれ、ユニバーシアード大会に出場する等、実績も含め世代トップクラスのGKへと成長していったようです。
また、大学3年時にはJリーグセレッソ大阪に特別指定選手として入団し、プロの練習や試合を経験して、プロへの道を自ら切り開いていきました。
プロ入り後~現在
大学を卒業した2017年、前川黛也選手は、Jリーグヴィッセル神戸に入団します。
フィールドプレイヤーと違い、試合には1人しか出れないポジションであるGKは、自然とレギュラー争いが激しくなります。
ヴィッセル神戸に入団当初は、チームのレギュラーとして韓国代表GKであるキム・スンギュ選手が高い壁として立ちはだかっていたようです。
キム・スンギュ選手とポジション争いをしながら徐々に試合での起用をされてきた前川黛也選手に2019年夏、チャンスが巡ってきます。
ポジション争いのライバルだったキム・スンギュ選手が移籍したことに伴い、レギュラーを掴むチャンスが巡ってきましたが、ベテランGKで安定感のある飯倉大樹選手が加入したことにより、またもレギュラー争いをしていくことになります。
飯倉大樹選手とのレギュラー争いをしながらも年々出場機会を増やしていった前川黛也選手は、Jリーグでの安定したプレーが認められ、2021年3月18日に行われたカタールワールドカップ2次予選のモンゴル戦で日本代表に初召集されました。
この時点で、前川和也氏・前川黛也選手と親子2代で日本代表に召集されたのが、Jリーグが始まって以降初の事で世間からも注目を集めました。
試合に出場する事こそできませんでしたが、中学3年生でGKを始めてから10年ほどでの日本代表選出という経歴もすごい事だと思います。
その後も、怪我とかありながらも飯倉大樹選手とレギュラー争いをしながらコンスタントに試合に出場する機会を増やしていき、現在はレギュラーの座を掴んでいます。
ヴィッセル神戸に入団後もビッグセーブを数多く魅せている前川黛也選手ですが、このようなプレーが出来るようになったのは、元ドイツ代表でヴィッセル神戸にも在籍していたルーカス・ポドルスキ選手とよくシュート練習をしていたからだという話があります。
ヴィッセル神戸には、ルーカス・ポドルスキ選手を始め、アンドレア・イニエスタ選手、ダビド・ビジャ選手等、世界でも有名な選手が在籍してきたこともあり、そういった選手たちとシュート練習とかを行う事により、プロ入り後もGKスキルを身につけることが出来たようです。
2023シーズンもレギュラーとして、ヴィッセル神戸のリーグ優勝に向けて貢献している前川黛也選手は、201310月13日、17日に開催される国際Aマッチキリンチャレンジカップに臨む日本代表に召集され、今度こそ出場機会があるのではないかと期待されていました。
ですが、練習中のケガにより代表活動から離脱することとなり、日本代表での初出場は、次回以降へと持ち越しになったのです。
Jリーグで首位にいるヴィッセル神戸の正GKとして、前川黛也選手の今後の活躍にも期待したいです。
前川黛也のプロフィール
ここでは、前川黛也(まえかわだいや)選手のプロフィールを紹介していきたいと思います。
- 名前:前川黛也(まえかわだいや)
- 生年月日:1994/9/8
- 出身地:広島県
- 身長/体重:191/86
- ポジション:GK
- 所属:ヴィッセル神戸
身長が191cmと恵まれた体格を持っているだけではなく、手足が長く、そこは届かないだろうと思われた場所にシュートされても止めることが出来る選手です。
また、空中戦にも強く、さらに守備範囲も広いので、GKとして必要な能力を兼ね備えている選手です。
GKへ転向したのが、中学3年生と遅かったため、まだまだ伸びしろがある選手だと筆者は思います。
まとめ
ここまで、2023年10月13日、17日に開催される国際Aマッチキリンチャレンジカップに臨むサッカー日本代表に、約2年半ぶりに召集された前川黛也(まえかわだいや)選手の出身中学や高校、サッカー経歴、プロフィールについてまとめて来ました。
広島市立矢野中学校に通いながら、サンフレッチェ広島のジュニアユースに所属していた前川黛也選手は、中学まで、フィールドプレイヤーとして活動していました。
しかし、試合に出場する機会を得られず、GKに転向することを決意します。
高校は、サッカー強豪校の広島県立広島皆実高校に入学しますが、GKに転向して間もない前川黛也選手は、試合に出る事があまりできないまま高校を卒業します。
唯一誘いのあった関西大学に進学した前川黛也選手は、大学2年から定位置を確保し、ここから急成長していきます。
大学卒業後は、ヴィッセル神戸に入団し現在まで、し烈なレギュラー争いをしながら定位置を確保しつつあります。
また、2021年日本代表にも初召集されるチャンスがありましたが、チャンスをつかむことが出来ず、日本代表として試合には出れていません。
2023年10月13日、17日に開催されるキリンチャレンジカップのメンバーにも選ばれ、今回こそは初出場のチャンスを掴めるかと期待されていた前川黛也選手ですが、練習中のケガにより代表活動から離脱することとなってしまいました。
今後もJリーグで活躍し、次に日本代表に呼ばれた時こそ出場機会を得られるように期待している前川黛也選手を応援していきましょう!
- 前川黛也(まえかわだいや) 広島市立矢野中学校出身
- 前川黛也(まえかわだいや) サッカー強豪校である広島県立広島皆実高校出身
- 前川黛也(まえかわだいや) 中学3年途中までフィールドプレイヤーだったが、中学3年後半からGKに転向することを決意、高校までは、実績を積めなかったが、大学で急成長し、ヴィッセル神戸に入団、日本代表にも選ばれる