2年連続の駅伝三冠を目指し、2023年度駅伝初戦となる出雲駅伝も圧倒的な強さで圧勝した駒澤大学。
駒澤大学の駅伝チームの主力であり、キャプテンとしてチームを引っ張るのが、鈴木芽吹(すずき めぶき)選手です!
そんな鈴木芽吹選手ですが、大学4年間の実績もさることながら、高校時代の成績もすごい事で話題です。
鈴木芽吹選手は、長野県の駅伝名門校佐久長聖高校出身で、高校1年生の時には、全国高校駅伝で6区を走り、区間1位でたすきを渡し、佐久長聖高校の全国優勝に大きく貢献しています。
高校2年生、高校3年生の時には、目立った成績は残せませんでしたが、スーパールーキーとして駒澤大学に入学し、大学ではその期待を裏切らない活躍をしています。
この記事では、鈴木芽吹選手の佐久長聖高校時代の成績や陸上経歴、プロフィールについてまとめていきたいと思います。
2年連続駅伝三冠を目指す駒澤大学キャプテンの鈴木芽吹選手に注目です!
- 鈴木芽吹(駒澤) 佐久長聖高校出身?
- 鈴木芽吹(駒澤) 高校時代の成績は?
- 鈴木芽吹(駒澤) 陸上経歴は?
鈴木芽吹(駒澤)の出身高校
鈴木芽吹(駒澤)選手は、長野県にある駅伝の名門佐久長聖高校出身です。
全国高校駅伝で、優勝経験もある佐久長聖高校の陸上部のOBには、2012年ロンドンオリンピック男子10000mの日本代表の佐藤悠基選手、東京オリンピック2020のマラソンで6位入賞し、2023年10月15日に行われたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)3位で、2024年パリオリンピック出場を目指す大迫傑選手、最新の卒業生には2023年に順天堂大学に入学し、歴代高校記録を次々と更新していった吉岡大翔選手がいます。
静岡県熱海市出身の鈴木芽吹選手が、駅伝の名門校とはいえ、長野県にある佐久長聖高校に入学したきっかけにはある出会いがあったようです。
中学生時代にも静岡県ではトップクラスのタイムを持っていた鈴木芽吹選手には、静岡県を含め多くの高校から誘いがあったと思います。
その中から佐久長聖高校を選んだ理由は、小学生の時に観戦しに行った箱根駅伝で、当時東海大学の村澤明伸選手と握手したことがきっかけでした。
陸上を始めた鈴木芽吹選手は、当時握手した村澤明伸選手について調べた時に、箱根駅伝での記録を見て憧れるようになり、村澤明伸選手の母校である佐久長聖高校に進学したのです。
全国から有数の陸上エリート選手が集まる佐久長聖高校に入学する事は難しいので、鈴木芽吹選手は才能もあったのでしょうが、相当な努力をしたことが予想できますね!
鈴木芽吹(駒澤)の成績は?
ここでは、鈴木芽吹(駒澤)選手の高校時代のヤバいと言われている成績についてまとめていきたいと思います。
高校1年生
村澤明伸選手に憧れて佐久長聖高校に入学した鈴木芽吹選手は、1年生時から活躍しています。
2017年全国高校駅伝では、全国からエリートと言われる選手が集まる佐久長聖高校で1年生ながらエントリーメンバーに選ばれ、実際に6区を走っています。
走った6区では、1年生で区間賞を獲得する衝撃の走りを見せ、佐久長聖高校の9年ぶりとなる全国高校駅伝優勝に大きく貢献しました。
また、トラックでも5000mで好タイムをたたき出し、駅伝界では有名な高校生になっていきます。
1年生時の主な記録がこちらです。
- 2017年日本体育大学長距離競技会5000m:14分23秒8(18位)
- 2017年全国高校駅伝6区:14分20秒(区間1位)
12/24
— みう (@miu2_tsc) December 24, 2017
6区 鈴木芽吹 (佐久長聖) 14'20
自身のPBを上回る素晴らしい走り!総合優勝の立役者!!👏🎉#全国高校駅伝 pic.twitter.com/xzXTvzXrcv
高校2年生
1年生時に大活躍をして、今後のさらなる成長を期待されていた鈴木芽吹選手は、2年生時、怪我の影響が大きく思うような成績を残すことが出来ませんでした。
元々疲労骨折をしやすい体質である鈴木芽吹き選手は、疲労骨折をしてしまい、2年生の時は思うようなトレーニングをすることが出来なかったようです。
それでも2018年全国高校駅伝では、5区を走り区間4位という成績を残しています。
2年生時の主な記録がこちらです。
- 2018年日本体育大学長距離競技会:14分27秒71(3位)
- 2018年全国高校駅伝5区:8分44秒(区間4位)
全国高校駅伝
— はし (@hasi07170923) December 23, 2018
男子5区
鈴木芽吹(佐久長聖、熱海市泉中、8分44秒、区間4位)
怪我してたようだけど、間に合ってよかったなあ pic.twitter.com/AZEvRUAY94
高校3年生
高校3年生になった鈴木芽吹選手は、これまでの実績からチームのキャプテンに就任します。
現在も駒澤大学のキャプテンを務めているので、高校時代から周りを引っ張る選手として認められていたことが分かります。
キャプテンとして、全国高校駅伝優勝を目指して頑張っていましたが、結果は綜合3暗いと後1歩およびませんでした。
2019年全国高校駅伝では、キャプテンとして1区を任され、トップと11秒差の区間7位でたすきを私、綜合3位という成績に大きく貢献しました。
高校3年生時の主な成績がこちらです。
- 2019年日本体育大学長距離競技会5000m:13分56秒64(2位)
- 2019年全国高校駅伝1区:28分59秒(区間7位)
高校時代は、全国高校駅伝優勝やトラックでもヤバい成績を残してきたと言える鈴木芽吹選手ですが、全てが上手くいっていたわけではなく、怪我の影響で思ったようなトレーニングが出来なかったりとすべてが順調に成長してい行ったわけではありませんでした。
高校時代の経験があるからこそ、今の走りがあるのではないかと筆者は思います。
🏇全国高校駅伝🏇
— ふみか (@fumyyt0) December 22, 2019
3 位
佐久長聖 2:02:28
1区 鈴木芽吹
2区 越陽汰
3区 伊藤大志
4区 宇津野篤
5区 古旗朝輝
6区 木村暁仁
7区 富田陸空
補欠 花田樹、杉田真英、服部凱杏
感動をありがとう!!!
悔しい部分もあるかもしれないけど、しっかりと想いの伝わる走りでした😊👍 pic.twitter.com/TdoSHAaBX9
鈴木芽吹(駒澤)の経歴まとめ
ここでは、鈴木芽吹選手(駒澤)選手の陸上経歴をまとめていきます。
いつ頃から陸上を始めて、学生屈指の長距離ランナーになったのか見ていきましょう。
幼少期~小学生時代
鈴木芽吹選手は、静岡県熱海市で生まれ育ちました。
熱海温泉が有名な所で、箱根駅伝が開催される箱根からもそれなりに近い所で育った鈴木芽吹選手ですが、どのようなきっかけで陸上を始めたのでしょうか?
詳しい情報はありませんが、両親が陸上経験者という情報もなく、幼少期から陸上に触れ合う事が少なかったと思われる鈴木芽吹選手が陸上を始めようと考えるきっかけとなったのが、小学生の時でした。
小学生の時に箱根駅伝を現地観戦しようと箱根登山鉄道に乗っていた鈴木芽吹選手は、そこで偶然当時東海大学に所属していた村澤明伸選手と一緒になり握手をしてもらったという話です。
このことがきっかけで陸上に興味を持ち、陸上を始めるきっかけとなり、村澤明伸選手について調べ、佐久長聖高校に進学するきっかけとなったのです。
ですが、小学校と中学校が合同になるほど生徒数が少ない所で育った鈴木芽吹選手は、自主トレをするしか方法はありませんでした。
中学生時代
熱海市立泉中学校に入学した鈴木芽吹選手でしたが、中学校に陸上部が無く、ソフトテニス部に入部しました。
陸上も始めたい鈴木芽吹選手は、ソフトテニスをやりながら隣の市伊東市にある伊東ジュニア陸上クラブで本格的に陸上を始めます。
箱根駅伝を目標としている鈴木芽吹選手は、自然と中長距離の種目をメインとしてトレーニングを重ねていきました。
ソフトテニスでも大会に出場していた鈴木芽吹選手でしたが、陸上でもその才能が開花し、2016年ジュニアオリンピック男子3000mで静岡県1位、全国都道府県対抗駅伝では担当区間で4人抜きを達成する等、陸上でもしっかりと実績を作り、憧れの村澤明伸選手の母校佐久長聖高校に入学します。
高校時代
高校時代の経歴については、上記に詳しく書いているので割愛しますが、憧れの村澤明伸選手の母校である佐久長聖高校に入学した鈴木芽吹選手は、輝かしい実績の裏でケガとの戦いもありました。
1年生時には、全国高校駅伝で区間賞を取る走りを見せ、佐久長聖高校の9年ぶりとなる全国優勝に大きく貢献した鈴木芽吹選手は、2年生の時に疲労骨折をしてしまい、思うような世レーニン具を詰めず、成績も良くありませんでした。
そして、キャプテンとして迎えた高校3年生の全国高校駅伝では、1区でトップと11秒差の区間7位でたすきを渡し、チームの綜合3位という成績に大きく貢献しています。
高校卒業後は、高校時代に影響を受けた田澤廉選手がいる大学駅伝界の超名門駒澤大学に進学します。
2/23 クロカン日本選手権
— manamin (@kinokonoko_2010) March 15, 2019
U20男子8km
4位 白鳥哲汰選手(埼玉栄高校)
23:57
5位 鈴木芽吹選手(佐久長聖高校)
23:59
6位 中西大翔選手(金沢龍谷高校)
24:00 pic.twitter.com/uwENAiyfOa
大学入学~現在
高校時代に実績を積んだ鈴木芽吹選手は、駒澤大学入学後も順調に成長を続けています。
大学1年生の時に、全日本インカレの5000mで13分43秒07という好タイムを記録し、中止となった出雲駅伝こそ出場していませんが、全日本大学駅伝で3区、箱根駅伝で5区を1年生ながら担当して、全日本大学駅伝では区間5位、箱根駅伝では区間4位という走りで駒澤大学の優勝に貢献しています。
また、11月の関東学連記録会で、当時の10000mU-20日本人記録歴代5位となる28分23秒87という記録を出しています。
1学年上の田澤廉選手とのWエースとして期待されていた大学2年生の時、鈴木芽吹選手にアクシデントが起こります。
日本選手権に出場し、10000mの日本人学生歴代3位の記録となる27分41秒68という好タイムを出し、順調そうに思えていましたが、9月に大腿骨を疲労骨折してしまいます。
このケガの影響で、出雲駅伝、全日本大学駅伝には出場できず、トレーニングも出来ていないため箱根駅伝の出場もできないのではないかと言われていました。
そして、迎えた2022年の箱根駅伝では、エントリーメンバーに入っているものの出場選手には名前が無く、出場しないものと思われていました。
ですが、当日変更で袋の8区で走り、序盤は快調に走っている様子を見せ、復活したのではないかと思われた12km過ぎにアクシデントが起きます。
鈴木芽吹選手の走りのリズムが急に乱れ、突如失速していったのです。
2位でたすきをうけた鈴木芽吹選手でしたが、ゴールの戸塚中継所あたりで後続に次々と抜かれ6位でたすきを渡します。
この時の駒澤大学監督で、現総監督の大八木監督の激励が物議をかもしたことは記憶に新しい所です。
大学3年生の時には、トラックの時期はケガの影響もあり、レースに出ることが出来ませんでしたが、10月の出雲駅伝で6区を走り、区間賞の走りを見せ、先頭でゴールテープを切りました。
その後、全日本大学駅伝は欠場したのの箱根駅伝では4区を担当、中央大学1年生吉居駿恭選手青学4年生の太田蒼生選手と白熱したデッドヒートを繰り広げ、先頭でたすきを渡し、箱根駅伝総合優勝と駒澤大学の駅伝三冠に大きく貢献しました。
現在、大学4年生の鈴木芽吹選手は、駅伝チームのキャプテンとしてチームを引っ張り、2年連続の駅伝三冠に挑戦しています。
2023年7月のホクレン・ディスタンスでは、5000mの自己ベストを2年ぶりに更新する13分24秒55という好タイムを出し、2023年10月9日に開催された出雲駅伝では、前回同様6区を走り、区間賞でゴールテープを切りました。
2年連続駅伝三冠に向けて、好調なスタートを切った駒澤大学と鈴木芽吹選手の全日本大学駅伝、箱根駅伝での走りに期待しましょう!
箱根4区の鈴木芽吹と太田蒼生のこのシーン好きなんだけどわかる人いる?#箱根駅伝#駒澤大学#青山学院大学 pic.twitter.com/rP1UIsfulu
— ししへー@チョコミン党🐙🔔 (@mint_dona_dona) June 8, 2023
鈴木芽吹(駒澤)のプロフィール
主将の覚悟💪を感じました🥺🥺
— su (@suzutaaaroxx93) October 17, 2023
ほんとに頼もしい主将です✴️✴️
#出雲駅伝 #鈴木芽吹 #駒澤 #駒澤大学 #熱海の貴公子 pic.twitter.com/Nsxr2Inplo
ここでは、鈴木芽吹選手のプロフィールを紹介します。
- 名前:鈴木芽吹(すずき めぶき)
- 生年月日:2001/6/3
- 出身地:静岡県熱海市
- 身長/体重:174/58
- 所属:駒澤大学
安定した走法で、自分のペースを崩さず、ラップを刻んでいくことが出来る選手です。
また、他のランナーと並走した際には、抜かれない粘り強さも持っており、2023年箱根駅伝での青学の太田蒼生選手とゴール直前まで並走し、最後に抜け出るといった負けん気の強さも魅力です。
まとめ
ここまで、駒澤大学駅伝チームキャプテンで、2023年10月9日に開催された出雲駅伝でトップでゴールテープを切ったことが記憶に新しい駒澤大学4年生の鈴木芽吹(駒澤)選手の佐久長聖高校時代の成績、陸上経歴、プロフィールについてまとめて来ました。
鈴木芽吹選手は、小学生の時に現地観戦しに行った箱根駅伝に向かう途中の箱根廬山鉄道の車内で、偶然当時東海大学の村澤明伸選手と遭遇し、握手してもらったことがきっかけで陸上に興味を持ち始めました。
高校も村澤明伸選手に憧れて、彼の母校である佐久長聖高校に進学することを目標とします。
ですが、通っていた熱海市立泉中学校は生徒数が少なく、陸上部が無かったため、隣の市である伊東市の伊東ジュニア陸上クラブで本格的に陸上を始めます。
当時は、中学校の部活動でソフトテニスをやっていて大会にも出場しており、両立しながら、ジュニアオリンピック3000mで静岡1位になる等、実績をしっかりと積み、憧れの佐久長聖高校に入学します、
佐久長聖高校に入学した鈴木芽吹選手は、1年生から全国高校駅伝で区間賞を獲得する走りを見せ、佐久長聖高校の9年ぶりとなる優勝に大きく貢献しました。
ですが、2年生以降はケガに苦しみ、それなりの活躍はしてきましたが、思ったようなトレーニングが出来ず、苦しみも味わってきました。
高校でしっかりとした実績のある鈴木芽吹選手は、最も影響を受けた選手である1学年上の田澤廉選手が、在籍している駒澤大学に入学し、1年生から全日本大学駅伝や箱根駅伝で活躍し、Wエースとして期待されるほどとなりました。
ですが、ここでも2年生の時に大腿骨を疲労骨折してしまい、ブレーキがかかってしまいます。
強行出場した2022年箱根駅伝では、12キロ過ぎから急に失速し、現総監督である大八木監督の鈴木芽吹選手に対する激励が物議を呼ぶ結果となってしまいました。
ケガからの復活をした大学3年生時には、出雲駅伝区間賞、箱根駅伝でもトップでたすきを渡す等、駒澤大学の駅伝三冠に大きく貢献しています。
大学4年生となった現在の鈴木芽吹選手は、駅伝チームのキャプテンとして、自分の走りでチームを引っ張り、2年連続駅伝三冠に向けて順調な仕上がりを見せています。
2年連続駅伝三冠に向けて、この記事を書いている2023年10月18日現在、まずは出雲駅伝を制した駒澤大学と鈴木芽吹選手の全日本大学駅伝、その先の箱根駅伝での走りに注目していきましょう!
出雲駅伝優勝の駒澤大学 鈴木芽吹が主将・エースとして引っ張り「2年連続三冠」へ https://t.co/BAPuX9RY91
— mayunoshuke (@mayunoshuke) October 12, 2023
後半キツくなってしまったので個人の走りとしては反省点がけっこう残る…え🌱芽吹くん区間賞✨日本人最高記録ですよ…恐るべし意識の高さ💜さすが駒澤Sチーム…レンタザワに🏃♂️肉薄した芽吹🥹
- 鈴木芽吹(駒澤) 小学生時代に偶然出会い、握手してもらった村澤明伸選手に憧れ、佐久長聖高校に入学した
- 鈴木芽吹(駒澤) 高校1年生の時に全国高校駅伝で区間賞を獲得し、全国優勝に貢献、怪我に苦しんだ時期もあったが5000mでも好タイムを出している
- 鈴木芽吹(駒澤) 小学校の時に陸上身興味を持ち、中学では陸上部が無かったため、伊東市にある伊東ジュニア陸上クラブで本格的に陸上を始める、その後佐久長聖高校、駒澤大学と進学し、順調に実績を重ね、現在駒澤大学駅伝チームキャプテン