バスケワールドカップ(FIBA)の日本代表選手である富樫勇樹選手。
実は、NBAに挑戦していた過去があることをご存知ですか?
テキサス州ダラスに本拠を置く、全米プロバスケットボール協会(NBA)のチームダラス・マーベリックス。
富樫勇樹選手は通称ダラスに2014年10月から所属しましたが、すぐに契約を破棄されています。
検索エンジンでは、”富樫勇樹 NBA 失敗”と出てきますが、実際には失敗だったのでしょうか?
SNSでは”富樫勇樹選手はアメリカ、NBAでは通用しない!?”と行った声が上がっている様子もありました!
今より注目が集まっている富樫勇樹選手のNBAとの契約や、通用しないといった話題について、徹底解説していきたいと思います!
富樫勇樹はNBAで失敗したのか
富樫勇樹がNBAで通用しない理由や成績
最後までご覧ください!
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富樫勇樹はNBAで失敗したのか
富樫勇樹選手のNBAで失敗したと言われる理由は
「NBAで1試合も出場なし」
この経験から失敗と言われてしまうのです。
今では、プロバスケットボール日本代表でキャプテンを務め、経験のある富樫勇樹選手ですが、”富樫勇樹”と検索すると「富樫勇樹 NBA 失敗」と出てくるので驚く人も多いと思います。
富樫勇樹選手は本当にNBAで失敗したのか?徹底解説していきたいと思います。
NBAチームとの契約
富樫勇樹選手がNBAでの所属チームダラス・マーベリックス(マブス)と交わした契約は、「ノンギャランティ」での契約でした。
https://basket-count.com/article/detail/84774
しかし、シーズン開幕前に解雇されてしまったので、ダラス・マーベリックスからは一切の支払いを受けていないと思われます。
解雇後はからテキサス・レジェンズと契約しました。
実際のところ、当時シーズン開幕ロスターに富樫勇樹選手を残すことは考えていなかったようです。
ノンギャランティは、支払い保証なしの契約
(日本では馴染みがないが、NBAではよくある)
マブスのGM、ドニー・ネルソンは、富樫勇樹選手が現時点でNBAロスターに入る可能性について「”ong shot at best”(万が一のごく低い可能性であるかないか…)」と地元紙の記者にコメントされていました。
NBAでは、レギュラーシーズンに入る前のトレーニングキャンプに参加する選手は、開幕ロスターに残る可能性がない選手でも、全員が契約を交わすといった決まりになっています。
この言葉から、開幕前に解雇することがある程度決まっていたと予想できます。
富樫勇樹選手も含め、開幕ロスターに残る可能性が低い選手はノンギャランティの契約を交わし、開幕ロスターに残った場合はチームに在籍し、試合数に応じて契約で定められた給料が支払われる仕組みとなっています。
一方で、開幕前に解雇された場合には、その契約は完全に破棄!チーム側には一切の支払い義務がなくなります。
日本人選手がNBAチームと契約を交わしたのはこれまでに2人。
- 田臥勇太選手(現リンク栃木ブレックス、NBL)
- 富樫勇樹選手
多くのバスケ選手がある中で人数が少ないのですね。
世間をNBA失敗と騒がせてしまった原因として、「マブスと正式に契約したからといって、それだけで“日本人2人目のNBA選手誕生”というわけではない」という情報を知っている人は少なかったことが原因です。
NBAのチームと契約した!という情報が先回りしてしまったのかもしません。
NBAでの出場記録
そして気になるNBAでの試合出場が0試合だという記録!
「渡米してから1試合も出場未経験なのか?」といいますが、NBAサマーリーグでは出場経験がありました。
・11分の出場で12得点をマーク(対シャーロット・ホーネッツ戦)
・リーグトップ10のプレーに選出される
・会場から「TOGA!」コールを受ける程の人気
足首の捻挫のためシーズン途中から全試合を欠場。
そして、25試合の出場で1試合平均の出場時間が8分、平均得点は2点にとどまりました。
富樫勇樹選手はその後、日本代表チームに合流しアジア大会に出場しています。
富樫勇樹がNBAで通用しない理由や成績
富樫勇樹選手がNBAで通用しない理由は3つあります。一つひとつご紹介していきたいと思います!
富樫勇樹選手がNBAで通用しない理由① 独力で何かできる能力が低いから
富樫勇樹選手がNBAで通用しない理由として、どこのチームでも起用できるのは田臥勇太選手や八村塁選手のような人と言えます。
NBAというよりアメリカのバスケスタイルは、他国のスタイルに比べて独力で何か出来る選手を評価する傾向が高いのです。そしてそれは、戦略にも大きく影響するのです。
日本人ほとんどの選手が、ドライブからゴール下まで持って行っても、その後の展開に繋がらないことが多いのです。
富樫勇樹選手は、一人で得点まで繋げるタイプじゃなかったのでしょう。
富樫勇樹選手がNBAで通用しない理由2 得点より損失が上回る可能性があるから
富樫勇樹選手がNBAで通用しない理由、2つ目として、富樫勇樹選手が得点した点数より失点した点数の方が大きかったことが原因です。
アメフトのように、オフェンス・ディフェンスそれぞれのスペシャリストが交代可能であり、登録人数を今の倍にした場合には、富樫勇樹選手が起用されるチャンスがあったかもしれません。
富樫勇樹選手はオフェンスなら、NBAでもある程度評価されていたかもしれませんね。
ですがバスケでは、オフェンスとディフェンスが一体型の為、オフェンスで10点分の働きが出来てもディフェンスで20点分の損失が出る選手は選らぶことができないということです。
富樫勇樹選手がここに当てはまっているということが、NBAの評価だったのでしょう。
富樫勇樹選手がNBAで通用しない理由3 そもそも日本人のスタイルがNBA向きではない
先ほども説明しましたが、日本人選手はゴール下まで持って行った後の展開がないと評価される傾向にあります。
展開があるとNBAに評価された田臥勇太選手や八村塁選手は、日本のバスケスタイルの育成結果ではありません。
元々持っていたバスケセンスも際立ちますね。
そもそも気になるのは、日本人がNBAに通用するかどうか。
これは、NBAに通用する選手が日本から出る可能性は十分にあるかもしれませんが、日本の育成のおかげではなく、元々才能を持った人材が日本で生まれたという方が、現状は正しいのかもしれませんね。
富樫勇樹選手 経歴や成績
経歴
(2009年)全国中学校バスケットボール大会優勝
(2010年)モントローズ・クリスチャン高校に進学し全米ランキング2位のチームでシックスマンとして活躍
(2012年)bjリーグ秋田ノーザン・ハピネッツに入団し、新人賞を受賞
(2014年)bjリーグにてベスト5に選出
成績
(2017年) 1試合スリーポイント成功本数:11 2017年11月12日 Bリーグ最多 タイ記録
(第94回、98回) 天皇杯MVP
(2017年) BリーグオールスターゲームMVP
(2017年-2023年) Bリーグオールスターゲーム選出
(2019年) Bリーグベストタフショット賞:1回
(2020年、2022年) Bリーグアシスト王
(2017年、2022年) Bリーグベスト5・6回
(2019年) Bリーグ最優秀選手賞
富樫勇樹選手は当時を振り返り、「プロ選手は試合に出場することが最低条件」と考えるようになったようです。
NBAへの夢を実現させるには選手のスキルはもちろん大事ですが、Bリーグが発展途上なのと同様に、海外リーグからの日本人選手全体の評価も発展させる必要があることがあるんです。
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まとめ
今回は「富樫勇樹はNBAで失敗した?通用しない理由や成績も!」としてご紹介しました!
富樫勇樹選手はNBAに挑戦し、マブスとノンギャランティの契約を結びました。
試合に出ることなく終えたNBAでの挑戦でしたが、現在もバスケワールドカップ(FIBA)の日本代表選手候補に名を挙げる等、大活躍されています。
富樫勇樹選手の年俸は日本プロデビュー時は100万円ほどだったものに対し、分かっている限りで1億円とおよそ100倍まで跳ね上がっていることが予想されます。
Bリーグの影響でバスケットボールに今後もっと注目が集まると予想されます。
次の世代を担う子供たちが夢を見たくなるようなワールドカップでの試合を、楽しみにしています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました♩